三度目の正直なるか?野辺山観測所・星空撮影会スケジュールプラン

三度目の正直なるか?野辺山観測所・星空撮影会スケジュールプラン

こんなことを書きます!

2016年に野辺山観測所の星空撮影会に当選しましたが雨天中止でした。
2018年に野辺山観測所の星空撮影会に参加しましたが残円ながら雨模様でした。
そして2年ぶりの2020年、今度は有料イベントですが野辺山観測所の星空撮影会に参加できることになりました。そのスケジュールと撮影プランを考えます。

2018年6月8日 第3回 野辺山観測所・星空撮影会

https://photoxp.net/2018/06/09/post-2722/

野辺山観測所

正式名称は野辺山宇宙電波観測所(のべやまうちゅうでんぱかんそくじょ)、八ヶ岳のふもと、長野県南佐久郡南牧村にある日本の電波天文台です。

野辺山は、長野県の東側、清里高原の北側、長野県佐久市の南側に位置しています。山梨県との県境付近にあります。

野辺山

余談ですが、JR小海線野辺山駅の標高は1,345.67m、隣接する清里駅との間にJRグループの最高標高地点 (1,375m) があり、ハイレールとして近年はアピールされているので鉄ちゃん(鉄道ファン)にも有名なところです。

事前情報収集

直接現地に行くだけでは失敗が多いので、できるだけ事前に情報収集します。

  • イベント情報
  • 天気予報
  • 月齢情報
  • 星空情報
  • 現地地図 

イベント情報

イベントスケジュールは以下の通りになっていました。

行  程 15:00~ 南牧村農村文化情報交流館会議室にて座学
     16:00~ 国立天文台にてロケハン
     17:00~ 交流館にて早めの夕食
     17:30~ 国立天文台へ移動し撮影開始
     ~21:00 終了予定

17時30分から21時までの撮影となります。4時間半の間施設内で撮影するチャンスがあります。

天気予報

幸運にも天気予報が好転して、当日は比較的晴れ間がありそうな雰囲気です。

もともと雨や曇り予報でしたので油断はできません。
21時以降に雲が広がる予報もあるのでもう少し直前の精度の高めの予報の確認が必要ですが、一応チャンスありと考えています。

月齢情報

日没時間16:52
月齢21.3
月の入12:02
月の出21:47
日出時刻06:10
2020年11月7日 中部 諏訪地方 1300m付近

22時前くらいまでは月が出てこないので、前半、雲が出る前に重点的に撮影をしていく必要がありそうです。
逆に後半は月明りに照らされた施設、西や北に見える風景を入れ込んで狙うのが良さそうです。

星空情報

日没・夕景

  • 日没が17時前なので、スタートの17時半前後ではマジックアワー時間帯
  • 18時くらいからは本格的星景撮影開始可能。

月・惑星

  • 18時の南の空に、土星、木星がいて座の左上にある
  • 18時の東の空に、火星がうお座の近辺にある
  • 21時くらいには土星・木星は高度が低く、21時40分頃には両方とも沈む
  • 21時45分頃に入れ替わりで月が上り始める
  • 3時30分頃、金星が地平線から顔を出し始める。
  • 4時頃、火星が西の空に沈む。

星座

  • 18時から21時前までは北の空では北斗七星が低い位置で水のみ柄杓になる
  • 19時には、東北東の空におうし座やすばる、ぎょしゃ座が低い位置のあり、東の空には火星が高い位置にある。
  • 20時くらいに東の空にオリオン座が上り始め、21時には全貌が見える
  • 21時の西の空は、わし座が地平線近くにあり、夏の大三角も低めの位置に降りてきている。
  • 22時過ぎくらいに東の空にシリウスが上り始め、冬のダイヤモンドが形成されるが、ポルックスの下にいる月の明りが邪魔をする時間帯になる
  • 23時くらいの東南東、地平線あたりにシリウスが上り、冬の大三角が形成される。同時に冬のダイヤモンドも形成される。
  • 23時の西の空は、わし座アルタイルがほぼ地平線上にあり、夏の大三角も低めの位置に降りてきている。
  • はくちょう座(北十字星)も低い位置で狙いやすいが、23時45分くらいには地平線に沈み始める
  • 0時45分頃、はくちょう座がぎりぎり沈んでない状態で、天の川も少し濃く見えるタイミングとなる。
  • 1時20分頃、南の空にカノープスが上り、3時前後が南中となる。

今回の狙いを決定

15時到着を目指して、以下のことを狙いたいと思います。

■イベント時間■
17時30分~ マジックアワーの木星・土星とミリ波干渉計の写真 24~28mmで5台の干渉計を入れて撮影

18時~19時 北斗七星ミリ波干渉計の写真 24~28mmで5台の干渉計を入れて撮影、日周運動撮影用に放置

19時~20時 45m電波望遠鏡と東のすばるを望遠(150mm~300mm)で絡めて撮影 *ただし45m電波望遠鏡の向きにもよる

19時~21時 45m電波望遠鏡と北極星を中心とした日周運動撮影 15mm~30mm

20時~20時30分 西の空のはくちょう座(北十字星)を45m電波望遠鏡、夏の天の川と絡めて30mmで撮影

■イベント終了後■

22時00分~0時30分 八ヶ岳牧場近辺に移動して、月明りを利用して西の八ヶ岳に沈むはくちょう座を狙う

0時30分~2時 西の八ヶ岳近くの火星・秋の四辺形を狙う

2時~4時 南天のカノープスを50mmで日周運動として狙う
     15mmタテ構図でもカノープスからオリオン座まで入れて狙う

今回、3度目の正直でこの45m電波望遠鏡と星空が撮れるのか、楽しみで仕方ありません。

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