2019年11月29日と30日、私は2夜連続での富士山星景撮影を敢行してきました。まさに敢行!
というのも、一旦自宅に帰ってから、またとんぼ返りという2夜だったからです。。。あほですが仕方ありませんでした。
こんなことを書きます!
プロローグ
2019年11月30日(土)この日は娘の幼稚園で開催される作品展の日でした。
全く星景撮影とは関係ありませんが、個人的には重要な行事がもともと入っていました。これは3月に翌年度の行事が発表され、ここは動かせないものとして存在し続けました。当然、有給休暇は事前申請済みでした。
2019年11月30日(土)グループ写真展の前の最終打合せ日がこの日になりました。
グループ写真展を実施するのは2020年1月10日(金)~1月13日(日)までの4日間と2019年の夏に決まりました。その最終打合せ日が一旦11月30日(日)に決まりました。10月22日(火・祝)での打合わせでのことです。結果的には11月30日(日)の参加メンバーが少なく、12月8日(土)がもう一枠設定され、そこが最終打合せ日になりましたが、11月30日(日)も重要な日程として組み込まれました。娘の作品展を終えてから参加することにしました。
2019年11月23日(土)いつも美ヶ原高原美術館夜間撮影会に参加してくださるメンバーが、富士山周辺での星景撮影を企画してくれて実施する予定日になりました。
ゆる募(ゆるく募集:行けたらいく、来なくてもOK)的な企画でしたが、せっかくですので積極的に参加希望としました。開催概要は以下の通り、11月15日のことでした。
山中湖、河口湖、西湖、精進湖、本栖湖、田貫湖を順次巡って、いろいろな角度からの富士山星景の撮影をしてはどうかと考えました。
第1回として、6つの湖のうち2,3つの湖を巡ろうと考えています。(どの湖にするか、湖のどこを撮影場所にするか検討中です。)もしご興味があり、日程が合う方がおられましたら、ご参加ください。
撮影したい湖や場所のリクエストも募集します。候補日:2019年11月23日(土)の夜~11月24日(日)の朝
候補日:2019年11月30日(土)の夜~12月1日(日)の朝
上記のいずれかで実施。(参加者の状況によって決定したいと思います。)ピックアップご希望の方がおりましたら、神奈川西寄りまで来ていただければピックアップいたします。
本厚木、平塚辺りまでなら迎車可能です。
その他、車でご参加される方がおりましたら、さらに調整出来るかもしれません。
順調にいけば問題ない3つの日程・・・これが後から私に混乱をもたらすことになったのです。
混乱の予兆
その1
11月23日の星景撮影が天候不順で延期になりました。主催者の都合上11月30日が代替日だったのです。
折角企画してくれた方のために、何とか参加したいということで予定を練りに練って、参加としました。11月30日の打合せは11時くらいからなので、5時に富士山周辺を撤収すれば十分間に合う目算でした。
その2
11月29日のダイヤモンド富士が山中湖近辺になることに気がついてしまったのです。
その3
11月28 日(木)の夜、前線が抜けるため山中湖、河口湖方面は雪の予報になってしまいました。
そして実際に雪が降りました。さらに予報では、前線が抜けると29日は快晴になると。完全に悪魔の囁きです。雪景色で、もしかしたらダイヤモンド富士が狙えて、少なくても快晴予報だから星空は29 日に見えるはずと。GPVで見ても富士山周辺は雲一つない感じでした。
雪が降った翌日の晴天、ダイヤモンド富士が見られるかもしれず、その後も快晴で星空が撮影できる!
こう考えただけで、ワクワク、ドキドキ。寝付けない日が続きました。
超過密スケジュール
結果、以下のような超過密スケジュールが出来上がりました。同じようなものを時間単位に落とし込み、スマホのスケジュールに入れました。これでスケール通りに動けるはずです。そして出撃しました。
日付 | ||
29日 | 午前中 | 休養、睡眠時間をたっぷりと |
午後 | 車で山中湖周辺へ行く | |
夕方 | ロケハン、仮撮影開始 | |
日没1時間前 | 本撮影開始 | |
19時半時頃 | 撮影を中断し、夕食に移動 | |
21時頃 | 2番目の撮影地で撮影 | |
23時半頃 | 3番目の撮影地で撮影、仮眠 | |
4時頃 | 撤収 |
日付 | ||
30日 | 早朝 | 帰宅、シャワーを浴びる |
9時~9時45分 | 幼稚園の作品展を見に行く | |
11時 | 銀座へ移動、打合せ | |
昼 | 帰宅して仮眠 | |
日没1時間前 | 撮影開始 | |
19時半時頃 | 撮影を中断し、夕食に移動 | |
21時頃 | 2番目の撮影地で撮影 | |
23時半頃 | 3番目の撮影地で撮影 | |
3時半頃 | 撤収 |
実際の撮影結果
さて実際の撮影結果です。
■11月29日(金)
14:00 富士吉田西桂ICを降り、一路、二十曲峠へ(ここがダイヤモンド富士スポットに近かったからです。)
14:30 現地着。二十曲峠に通じる道も一面銀世界で期待が高まっていたが、やはり銀世界模様
SONY ILCE-7M3 (38mm, f/14, 20 sec, ISO100)
この峠から先の道は全部通行止め。
SONY ILCE-7M3 (79mm, f/11, 10 sec, ISO100)
16:00 富士山頂の日没を間近に迎えるが一向に富士山山頂の雲が取れる様子はない さすがにGPVも富士山山頂の雲までは読み切れず ダイヤモンド富士は撃沈
SONY ILCE-7M3 (52mm, f/16, 329 sec, ISO100)
SONY ILCE-7M3 (24mm, f/22, 121 sec, ISO100)
17:00 いよいよ金星と月がはっきり見えるようになり、宵闇から星景撮影になる 徐々に土星もくっきりと(17時の時点でも写ってはいますが、はっきりとはしません)
SONY ILCE-7M3 (30mm, f/2.8, 1/6 sec, ISO400)
SONY ILCE-7M3 (30mm, f/2.8, 1.3 sec, ISO400)
19:20 撮影は終了し、撤収へ 19時半過ぎには二十曲峠を後にして食事に向かう 美しの塔に到着 撮影位置を考える
20:50 精進湖へ移動、21時くらいから撮影開始 オリオン座が富士山の上空を南中する少し前から撮影
SONY ILCE-7M3 (15mm, f/2.8, 20 sec, ISO6400)
OLYMPUS E-M1MarkII (8mm, f/1.8, 20 sec, ISO1600)
00:10 精進湖の撮影を終了して、撤収へ 0時半くらいに精進湖を後にして一旦新藤峠を目指すも雪の多さにちょっとおののく
スタッドレスタイヤも履いているので奥に進んだが、最終的には最奥までは車で行けず雪道を1km以上あるくために断念
最終的に河口湖もみじ回廊にも立ち寄り 2時くらいから少し撮影するも、紅葉も終わりで大きな収穫はなく3時前に撤収
■11月30日(土)
07:00 途中PAで仮眠をとりながら自宅に帰宅 データの移行、充電と次の出撃に備える
09:00 風呂に入り、朝食をとり、娘の幼稚園へ向かう
09:30 幼稚園に到着し、娘の作品展示を見に行く 展示はてびねり
(てびねり 紙粘土をひも状にして丸を作り、それを重ねて湯飲みのような形状にして、色を付けたもの)— 午前中は美術館にてロケハン
11:10 銀座三丁目に到着 某会議室へ向かう
13:00 銀座での打ち合わせが終わり、自宅へ戻る
14:30 機材の詰め直しをし、昼食を食べて自宅から出発
16:30 御殿場ICを降り、集合地点の山中湖パノラマ台付近に向かう
17:00 山中湖パノラマ台付近着 写友と合流
17:15 山中湖パノラマ台付近着で撮影開始 木星、金星、土星、月が続いて富士山に落ちていく様子を撮影
SONY ILCE-7M3 (21mm, f/2.8, 1 sec, ISO800)
19:30 月が沈むのを確認してから山中湖パノラマ台付近着を後にして食事へ移動
21:30 河口湖大石公園へ到着 厚い雲に阻まれて富士山の麓しか見えず (北側は一部晴れ)
22:00 状況は悪化の一途のため、GPVとも相談し、昨晩下見をしていた二十曲峠へ急遽行くことへ
23:00 二十曲峠へ帰着、撮影開始
SONY ILCE-7M3 (50mm, f/1.8, 5 sec, ISO1600)
SONY ILCE-7M3 (27mm, f/2.8, 15 sec, ISO3200)
23:00 二十曲峠へ帰着、撮影開始
00:30 雲が広がり始めたのもあり撤収 新倉浅間公園忠霊塔へ移動することに
01:10 新倉浅間公園下の駐車場に到着 忠霊塔まで山登り
01:20 新倉浅間公園忠霊塔を前景に撮影開始
SONY ILCE-7M3 (15mm, f/2.8, 8 sec, ISO1600)
02:30 新倉浅間公園忠霊塔から撤収 山下りして駐車場へ そして解散
今回の狙いと結果
- ダイヤモンド富士:失敗(富士山山頂は厚い雲に覆われたまま日没)
- 雪の世界での富士山撮影:成功
結局、狙いのダイヤモンド富士は撮れず終いでした。ですが、普段私が見たことがない雪に覆われた景色の中の富士山を見れたのは良かったです。
そしてロケハンで新規開拓(私個人としてという意味です)した撮影スポット、二十曲峠が増えたのは幸いでした。
さらには初めて新倉浅間公園忠霊塔での星景撮影もして良い終わり方ができました。一番の収穫は新しいネットワークを築けたことです。写友の会社の方とその旦那さんが気てくれたので新しい知己を得ました。