ニッシンジャパンセミナー 「ストロボを使ってみよう!」@PAV2018で えはらあい先生から得た3つのこと

ニッシンジャパンセミナー 「ストロボを使ってみよう!」@PAV2018で えはらあい先生から得た3つのこと

PAV2018に参加してきました。

記事:PAV2018 (Photo Accessories Village 2018)に参加してきました

そこで参加したセミナー ニッシンジャパンの「ストロボを使ってみよう!」についてのレポートです。

こんなことを書きます!

2018年12月1日、PAV2018において開催されたセミナー ニッシンジャパンの「ストロボを使ってみよう!」についてのレポートを書きます。なおストロボ初心者なので、初心者目線での話です。ストロボ上級者には当たり前の話かもしれませんのであしからず。

セミナーに参加した狙い

現在、ストロボの購入を検討しています。特にニッシンジャパンのストロボを検討しています。
理由は手持ちの機材がツーマウント(つまり別のメーカーのもの)ということだからです。

機材は

  1. ソニーα7Ⅲ
  2. オリンパス OM-D E-M1 Mark2

のツーマウントです。

それぞれのメーカー純正を使うことも考えられますが、オフカメラ(カメラに直接ストロボを取り付けないで離して使う)ことも想定するとサードパーティー製がベターと考えているからです。その中でも日本メーカーで演色性が高い(光が太陽光の成分に近いといえばいいのでしょうか)ストロボとしてニッシンジャパンのストロボが良さそうだというのが私の中の考えです。
それを確かめにPAV2018のセミナーに申し込みました。

セミナー内容

講師は えはらあい 先生!第一印象は小さい(失礼すみません。。。)小柄な女性というのが第一印象でした。しかし内容はとても勉強になりました。
以下は えはらあい 先生のスライドからの起こしが中心です。あほなので、記録しておかないと忘れちゃいますし、こうやって文字に起こすと記憶として定着しやすいのでえはら先生には申し訳ない気持ちもあるのですが残させていただきました。コンテンツの内容の著作権はえはら先生にあります(よね?)

ストロボのメリット

  • 小型の割に強い光量を持っている
    →暗い場所、照明環境が悪い場所でも明るく撮れる
    ISO感度を下げられるので綺麗な画質で撮れる
  • 瞬間光で動きを止めて写すことができる
    →手ブレ、被写体ブレを防げる
    物が宙に浮いている写真など、動きの中の一瞬を切り取ることができる
  • 光の色が綺麗、演色性が高い
    →正確な色で、色鮮やかに撮れる
  • 自然光ではない自分だけの光で撮る
    → 自分だけの写真になる

様々な光を自分で作ることができるのがストロボの最大のメリットです

ニッシンのストロボでできること

  • オート発光(フルオートモード)
    →自動で光量を調整し発光します (TTL自動調光) — キヤノン機にストロボを付けて使っていた時はほとんどこれしか使ってなかったです
  • TTLオート
    →自動で光量を調整し発光します。調光補正で光量を調整することができます — カメラ側で露出補正するようなイメージと理解しました
  • マニュアル発光
    →発光量を手動でセットします — これから目指すところ
  • 光スレーブ(SD/SF)
    →カメラから離して発光させることができます。ストロボの発光に同調して光ります。単発発光用スレーブ(SF)とTTL対応スレーブ(SD)があります — キヤノン機でSDもしたことがありました
  • ワイヤレスTTLスレーブ(NAS電波式*/光学式)
    →カメラから離して発光させることができます。発光量はコマンダーから操作します。ニッシン製NASコマンダーAir10sなどから電波式で使用するNAS電波式と、純正ストロボのマスター機能で使用する光学式があります。NASとはニッシン独自の電波式ワイヤレス通信システム「Nissin Air System」の略です。
    *レシーバー内蔵ストロボもしくはレシーバーAirRを取り付けることで使用可能

そのほかにもハイスピードシンクロ、照射角のマニュアル調整など様々な使い方が楽しめます。

ガイドナンバー

ストロボの光量を表す単位。大きければ大きいほど光量が強い。次の数式で計算します。

ガイドナンバー(GN) = 撮影距離(d)    x    絞り値(f)

簡単に言えば

「ISO100のとき、1mの距離で、適正露出になる絞り値」

が、ガイドナンバーになります。

(例)i60Aの最大ガイドナンバーは「60」ですので 最大値の時は「ISO100・距離1mで 絞り値f/60」 となります

被写体までの距離が1m→10mになれば、「F/6」が適正値
ISO感度が100→400になれば、実効ガイドナンバーは2倍

ストロボ照射角

クリップオンストロボにはレンズの焦点距離(画角)に合わせて照射角をマニュアルで調整することで、光の当たる範囲をコントロールすることができます。

TTL自動調光(TTLオート)

TTLとは「Through The Lens」の頭文字をとったものです。(サイトオーナー注:直訳ですと レンズを通して ということですね。)
ストロボ本体にセンサーを積むのではなく、撮影レンズを通ってカメラ内部の調光センサーまで届いた光で自動的に調光します。

 デジタルカメラの場合、シャッターボタンが押された瞬間にプリ発光します。カメラ内センサーで受け取ったプリ発光の光を使って計算し、シャッターが完全に開いたときにメイン発光する方式となっています。(僅かな時間に複数回発光している)

カメラとストロボの通信の信号がカメラメーカーごとで全く異なるので、TTL自動調光を使うには各社の仕様に合わせた専用品が必要です。
*理論的にはマニュアル発光はメーカーに関係なく使用可能

各社のTTLオートの呼び名
キヤノン: E-TTL、E-TTLⅡ 調光
ニコン:  i-TTL、i-TTL BL 調光など
ソニー:  ADI、P-TTL 調光

ストロボを使うのはどんなとき?

「ストロボを使うのは暗い時だけ」だけと思ってませんか?明るい時も暗い時もストロボを上手に使うと自然光だけでは撮れないきれいな写真が撮れます。 (サイトオーナーコメント:私はそんなことを思っていないのですが、一方で星景写真を撮るので、星がよく見える場所で周りを気にせずバンバンストロボをたくストロビストと呼ばれる方はきっと苦手です。まだお会いしたことはないですが。)

(例)日中シンクロ撮影:太陽光でできた影の部分にストロボ光を補助的に当てての撮影。カメラの露出設定次第で自然光とのバランスは変わります。

柔らかい光を作るには?

光の柔らかさは高原の大きさで変わります。高原が小さいほど硬い光になり、大きいほど柔らかい光になります。

  1. 光源が小さい時(ストロボ直射)
  2. 光源が大きい時(アクセサリー使用)

硬い光はくっきりとした描写に、柔らかい光は滑らかな描写になります。撮影のイメージに合わせて光の柔らかさを調整します。

オフカメラ撮影

ラジオスレーブなどを使い、ストロボをカメラから離して発光させます。

ストロボをカメラの上に装着した状態で直射するとレンズの正面から光が出るため、平面的で不自然な印象になります。ストロボをサイドに移動しただけで陰影ができ、より立体感に富んだ印象的な写真になります。

人間は上からの光(太陽光)でモノを見ることに慣れているため、少し上からライティングするとより自然に見えます。

 

実演

これまで書いてきたことはほとんど スライドに写された文字の内容を起こしたもので、多少は知っていることがありました。
しかしこのセミナーがとても参考なったのは最後に実演をしてくださったことです。それもテザー撮影でEXIFも出していただきました。
(ここでアップしている画像はWBオート、ISOオートで暗い場所で撮っているのでばらつきがあるのはご容赦ください。備忘録代わりです。)

   

OLYMPUS E-M1MarkII (47mm, f/4, 1/100 sec, ISO200)

強い直射だと強い影が壁に出たり、被写体を壁の近くに移動させて影が出るのを抑えたりと、ストロボ上級者ではきっと当たり前のことなのでしょうけど、これから学ぶ身としてはとても参考なりました。

OLYMPUS CORPORATION E-M1MarkII (57mm, f/4.5, 1/125 sec, ISO200)

学んだ3つのこと

スライドの間の説明、実演の中から学んだことです。

  1. 太陽の光を意識すること
    → 「人間は上からの光(太陽光)でモノを見ることに慣れているため、少し上からライティングするとより自然に見えます」とあったように、基本の光はやはり太陽であり、それを観察することでも学びがある
  2. 適材適所で使う
    → 強い光で発光するストロボは一瞬であるから目を傷めることはないが、定常光のLEDにはない大光量が得られる。ハイスピードシンクロのような定常光ではできない表現もでき、適材適所で使い分けすればよい。逆にストロボだけが唯一の選択肢ではなく、オプションとして考えられる。
  3. 光を見ることは影をみること
    → 影の強さや出方を見て、光源の元、強さを考えるというやり方がある。

来週の12/8はニッシンジャパンの初心者向けWS(有料)に当選したので、実際に試してさらに理解を深めたいと思いました。
また同じく えはらあい先生 です。先生、ありがとうございました。またよろしくお願いいたします。

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