梅雨の合間いかがお過ごしでしょうか。外に撮影に行けない部分が多いので、高感度耐性の比較でわかったこと整理したいと思います。
ソニーα7Ⅲのフルサイズの利点を活かすべく室内での音楽会の撮影の話はすでに書きました。
記事:勝手に機材レビュー α7Ⅲの手持ち撮影とISO感度を試す 幼稚園の室内イベントにて
記事:子供撮影に使える最強の2台 ソニーα7Ⅲ+オリンパスOM-D E-M1 Mk2でのホールで手持ち撮影
今回は夜景での三脚撮影と一部手持ち撮影です。
こんなことを書きます!
なぜ高感度耐性が重要?
星景撮影をする上で重要な機能だからです。求める機能と言えば以下のものでしょうか。
- ダイナミックレンジの広さ
- 高感度撮影でのノイズの少なさ
- 暗所でのフレーミング・ピント合わせの容易さ
- 長時間撮影が可能なバッテリーのもち
- 軽量・小型なボディ
これらがカバーできると、子供の撮影にも応用できるからです。室内の撮影なども同様の傾向があるからです。
撮影機材・撮影方法
使用機材は以下の通りです。
キヤノン | EOS 5D markⅢ |
ソニー | α7Ⅲ |
シグマ | Art 50mm F1.4 DG HSM |
シグマ | MOUNT CONVERTER MC-11 |
マンフロット | 055カーボン三脚 055CXPRO |
マウントアダプターを使っているのでどちらも同じレンズで対応です。
撮影方法としては、三脚にカメラを載せて、同じ位置を使ったまま、同じレンズを使用してISO感度を変更しながら撮影をしました。
三脚を動かさず同じ位置でカメラを取り付けたため、高さの違いからアングルが異なります。
F8で三脚撮影
では早速行きます。夜景ということで絞り値をF8に絞っての撮影です。かつ撮って出しJPEGです。
α7Ⅲ-F8
5D markⅢ-F8
5D markⅢではISO25600までの撮影しかできないのでそのベースの対応ISO感度の差があります。5DMarkⅣでは常用ISO感度が100-32000になり、5DMarkⅢの100-25600よりダイナミックレンジと高感度耐性は高くなっています。
(今まで使ってきたのですから当然ですが)
ISO6400対決
- 左:α7Ⅲ
- 右:5D markⅢ
撮って出しJPEGノイズ比較では5D markⅢもかなり健闘していると感じました。最新機との差をあまり感じないことで改めて5D markⅢのすばらしさを実感しました。
ただしダイナミックレンジの差は感じました。
- 上:α7Ⅲ
- 下:5D markⅢ
ISO6400-F8の画像を拡大して並べて比較したものです。左側に赤枠で囲った窓のところですが、格子のディテールがα7Ⅲの画像では残っていましたが、5D markⅢの画像では残っていませんでした。RAWファイルから掘り出せるかもしれませんが、このあたりの処理の差を感じました。
ISO12800対決
- 左:α7Ⅲ
- 右:5DMarkⅢ
ISO6400の比較と同様の傾向でした。高感度ノイズでは差はあまり感じません。ダイナミックレンジの部分で多少差を感じました。
α7ⅢでのISO6400vsISO12800
今度はα7Ⅲでの画像比較です。ISO6400とISO12800でどこまで違うかです。当然ながら、レンガのディテールはISO6400の方がわかりやすいです。ノイズとしても個人的にはISO6400までで抑えたいと思う結果でした。
- 上:α7ⅢーISO6400
- 下:α7ⅢーISO12800
手持ち撮影も試してみましたが、それはまた別の機会に。