2019年5月、美ヶ原高原美術館内を特別にお借りできるイベントに企画・参加しました。
記事:2019年5月24-26日の美ヶ原高原美術館 星景撮影会撮影記
昨年は7月の1回開催でした。
記事:2018年7月20-23日の美ヶ原高原美術館 星景撮影会撮影記
今年は複数開催で10月にも開催予定です。そこでスケジュールから撮影プランを考えます。
こんなことを書きます!
美ヶ原高原とは?
改めて美ヶ原高原を紹介します。長野県の長和町、松本市、上田市にまたがる標高2000mあたりにある高原地帯です。美しの塔のモニュメントが有名です。また美ヶ原高原美術館があり、日本一高いところの道の駅があることでも知られています。皆様、よくご存じですよね?
美ヶ原高原美術館とは?
箱根彫刻の森美術館の運営会社、公益財団法人彫刻の森芸術文化財団が管理運営する野外美術館。フジサンケイグループであるため、フジテレビの情報番組、ニュース番組で出てくる[アモーレの鐘]はここにあります。[サモトラケのニケ]のレプリカや面白い野外彫刻が多数あり楽しいところです。
美ヶ原高原美術館での星景撮影
こんな感じのものが撮れます。
星景写真を始めたばかりの頃の写真ばかりなので撮り直したいものばかりです。昨年は美術館にいた時間内は雲が多く、あまり良い撮影はできなかったのが残念でした。
総合スケジュール
こんな素晴らしい高原地帯に簡単に車で行けるのはなかなかないです。
■1日目
15:30 集合 美ヶ原高原山本小屋にチェックイン完了
15:45 会議室に集合 写真家先生を交えたトークタイム
16:10 美ヶ原高原美術館へ移動
16:30 美術館着 — 弁当食 原則自由行動、各自で明るいうちにロケハンしたり夕景を撮り始める (日没は17時07分)
23:30 美術館撤収
00:00 山本小屋帰着 — 自由行動
■2日目
08:00 朝食
09:15 王が頭へのロケハン
12:00 美ヶ原高原美術館にて昼食
14:45 山本小屋へ帰着
15:30 王が頭へロケハン
17:00 山本小屋へ帰着
18:00 夕食
19:15 美ヶ原高原美術館へ移動
19:30 美術館着
23:30 美術館撤収
00:00 山本小屋帰着 — 自由行動
■3日目
07:30 朝食
09:00 講評会、質疑応答
11:30 全員で集まって記念撮影流れ解散、自由行動
撮影プラン
撮影に向けて事前にチェックした情報をもとに、どこをどんな風に撮るかプランします。何度も行っている場所なのでロケハンしなくて良いのは助かるところです。
しかしながら、広くすべてをまだ把握できてないのも事実。時間があれば一度ロケハンを兼ねて美ヶ原高原美術館へ日中訪問をしておきたいところです。
月齢カレンダー情報(諏訪地方)
- 日没時間:17:07分
- 月齢:26.7
- 月入:15:39 /月出:02:03
- 日出時間:05:30分
日没時間が17時くらいのため、18時過ぎからが美術館内で星が撮影できる時間帯
月は2時くらいまで昇ってこないので、その間星座を中心の撮影になる
天の川が19時くらいまで南西に直立するので、日没からチャンスがあり、木星・土星もいてにぎやか
20時くらいには天の川がやや傾きま、木星が沈むが土星は残る — 15mmくらいなら夏の大三角までタテ構図ではいる
22時くらいになるとオリオン座が昇ってくる — オリオン座流星群も少し期待したいところ。
23時くらいになると東南東にシリウスが昇ってきて、冬のダイヤモンドが見える
今回の狙いを決定
■1日目(10月25日):美ヶ原高原美術館の東半分を中心に狙う
・夕日から天文薄明は スタート位置近くの 「局面における位相空間」 を利用して機材を放置してインターバル撮影
・18時過ぎは西側の「サモトラケのニケ」狙い —α7Ⅲ + 15mm/24mm/30mm
SONY ILCE-7M3 (15mm, f/2.8, 15 sec, ISO3200)
・21時過ぎは「垂直な空間」を利用した北天の日周運動を狙う —OM-D E-M1 mk2 + 8mm魚眼 —α7Ⅲ +28mm
■2日目(10月26日):美ヶ原高原美術館の西半分を中心に狙う
・20時くらいに 橋 を利用した天頂の夏の大三角と天の川を狙う —OM-D E-M1 mk2 + 8mm魚眼 —α7Ⅲ +15mm
OLYMPUS E-M1MarkII (8mm, f/1.8, 20 sec, ISO3200)
・20時半くらいに「解体された柱」へ移動して西の日周運動を狙う —OM-D E-M1 mk2 + 8mm魚眼 —α7Ⅲ + 50mm
OLYMPUS E-M1MarkII (8mm, f/1.8, 20 sec, ISO3200)
・21時くらいに「ダイヤモンド構造」へα7Ⅲのみ移動させ日周運動を狙う —α7Ⅲ +28mm
・21時45分くらいに橋のたもとから移動させたカメラで「イリアッド・ジャパン」を狙う —α7Ⅲ
前回5月の反省を踏まえて、以下の点を修正しています
- 詰込み過ぎない — 移動距離も意外に長いので詰込み過ぎるとすべてカバーできないことを5月に痛感
- 3台個別には動かさない — 1台は放置機材として、残り2台はセットで移動して移動に使う時間を減らす+同じ被写体でもレンズを変えて撮り直すの避け、2台で違う狙いを同時に行う
機材リスト
2夜連続美ヶ原高原美術館での星景撮影に備えて機材、および必要なものを考え、チェックリスト化します。このままプリントアウトしてチェックして備えます。
機材名 | 備考 | チェック |
オリンパス OM-D E-M1 Mark2 | 星景撮影から子供撮りまで | |
オリンパス OM-D E-M10 | 星景用サブ機 | |
ソニー α7Ⅲ | メインフルサイズミラーレス機 | |
予備バッテリー | ||
充電器 | ||
ソニー FE 28mm F2 | ソニー用単焦点レンズ | |
シグマ 50mm F1.4 DG HSM | Art | 最高の切れ味 標準単焦点 | |
タムロン SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD G2 (Model A041) | 星景写真での神レンズ | |
シグマ MC-11 | α7ⅢにEFレンズを装着可能に | |
M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0 | 星景向き明るい広角単焦点 | |
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO | 最強オールラウンダー | |
M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO | 超広角はこれ 星景もGood | |
M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO | 初魚眼で楽しい | |
SDカード | これ意外と忘れがち 予備も | |
エアブロワー | 私はぷしゅぷしゅと呼ぶ | |
レンズペン | 手あかに有効 | |
ウエットクリーナー | 個包装のやつがよい | |
リモートケーブル | ボディごとに違うので要注意 | |
三脚 | アタッチメントも忘れずに | |
ジーニーミニ | パノラマ撮影用 | |
ジーニーミニ用ケーブル | 自動シャッター用 | |
ミニ三脚 | ミラーレスを有効に | |
自由雲台 | ポラリエなどに | |
NDフィルター | スローシャッター用 | |
ソフトフィルター | 星景用 | |
モバイルバッテリー | 星景ならボディ台数分 | |
Micro USBケーブル | ポラリエと接続可能 | |
Type-C USBケーブル | 携帯と接続するために | |
携帯用充電器 | 自動車内で移動中充電します | |
パソコン | 現地でのレタッチ用 | |
OAタップ | コンセントが少ない宿泊地用 | |
ドローン | DIJ SPARK | |
ドローン用離着陸マット | あると着陸しやすい | |
赤道儀 | ポラリエです | |
ポーラーメーター | 北極星を見つけやすい | |
自由雲台 | 赤道儀用のもの | |
レンズヒーター | レンズ1個にモバイルバッテリーが1個必要 | |
レジャーシート | 機材とか置きやすい | |
LED | 夜間撮影には必須 | |
パンツ | 宿泊数分+α | |
ズボン | 予備もある方が良い | |
Tシャツ | 部屋着用、あるいは着替え | |
着替え用シャツ | 宿泊数分+αあると良い | |
靴下 | 星景では寒さ対策で二重履き | |
ホッカイロ | 星景での寒さ対策 | |
超極暖 上下 | 標高2000mは寒い | |
ダウンジャケット | 標高2000mは寒い | |
防寒用グローブ | 標高2000mは寒い | |
タオル | いろいろ使う | |
バスタオル | 山本小屋では必須 | |
髭剃り | ||
コンタクト | 予備は必須 | |
メガネ | 夜寝るとき+非常時用 |
いつもながら、あとは天候が良いことを願うのみです。
Canon EOS Kiss X6i (10mm, f/5.6, 1/500 sec, ISO100)