前回は三脚にカメラを固定して、高感度での撮影比較を行いました。。
記事:勝手に機材レビュー α7Ⅲ 高感度耐性比較 フルサイズミラーレス vs フルサイズ一眼レフ
折角でしたので手持ちでもチャレンジしてみました。すでに室内での手持ち撮影をした時の様子は記事にしていますのでご参考まで。
記事:勝手に機材レビュー α7Ⅲの手持ち撮影とISO感度を試す 幼稚園の室内イベントにて
記事:子供撮影に使える最強の2台 ソニーα7Ⅲ+オリンパスOM-D E-M1 Mk2でのホールで手持ち撮影
こんなことを書きます!
撮影機材・撮影方法
使用機材は以下の通り、前回の記事と同じです。
キヤノン | EOS 5D markⅢ |
ソニー | α7Ⅲ |
シグマ | Art 50mm F1.4 DG HSM |
シグマ | MOUNT CONVERTER MC-11 |
マンフロット | 055カーボン三脚 055CXPRO |
F4で手持ち撮影
早速行きます。夜景ですが手持ち撮影いうことで絞り値を解放のF4にしての撮影です。
手持ち夜景という部分を考慮してISO6400から撮り始めての比較となります。掲載している画像は撮って出しJPEGです。
α7Ⅲ-F4
所感としては以下のように感じました。
- ISO51200/102400/204800まで使える部分は5D3よりもアドバンテージがある
- ひきの撮影ならISO25600でもまずまず使えそう
- ISO102400/204800の画像の粗さは使いづらい。星景など暗がりでフレーミングを決めるためやロケハンで雰囲気をつかむために使うくらいだろう
5D markⅢ-F4
こちらの所感としては以下のように感じました。
- 思った以上にISO6400/12800/25600でα7Ⅲとのノイズ差はなかったが、三脚撮影時よりノイズが多く感じたのも事実
- 思った以上にダイナミックレンジの差がついたと感じた
- ひきの撮影ならISO25600でもまずまず使えそう
ISO6400-F4画像での比較
実際に私が感じたノイズ、ダイナミックレンジの広さからくるディテールの残り方の違いを見てみます。ISO6400ではSSが1/20でした。
- 上:α7Ⅲ
- 下:EOS 5D markⅢ
レンガのテクスチャーやシャッターの箇所の線がはっきり描かれているのはα7Ⅲの画像でした。ノイズも少なく見え、三脚で撮影した時には感じなかった差を感じます。手ぶれ補正の部分の差でしょうか。
さらに200倍にして切り出してみました。ダイナミックレンジの広さの違いが手持ち撮影でもα7Ⅲの画像での好結果を残してくれました。ISO12800の画像比較でも同様の傾向がありました。
α7Ⅲでの手持ち撮影で手ぶれはどうなの?
実際にF1.4で、ISO100からISO6400まで撮影をしてみました。
シャッタースピード(SS)との関係性は以下の通りです。
ISO | SS |
100 | 1/3 |
200 | 1/6 |
400 | 1/13 |
800 | 1/25 |
1600 | 1/50 |
3200 | 1/100 |
6400 | 1/200 |
さすがにSSが1/100を超えるISO3200以上では50mmレンズの画角からもセーフティゾーンと思いました。
境界線となるのがISO1600かと思いました。理由はSSが1/50になるからです。しかしISO800でも両者の差はあまり感じませんでした。
- 上:α7Ⅲ ISO800 手持ち撮影 SS:1/25
- 下:α7Ⅲ ISO1600 手持ち撮影 SS:1/50
さらに、ISO100でSSが1/3でも結構止まってくれました。思った以上の結果でした。中央寄りやや左下の写真を撮っている女性がそれほどぶれてないです。
SONY ILCE-7M3 (50mm, f/1.4, 1/3 sec, ISO100)感じたインテリジェンス- ISO AUTO
α7Ⅲを使っていてカメラのインテリジェンスを感じる部分がありました。ISO AUTOにしたとき、レンズの焦点距離に合わせてSSが良いところにくるようISOを調整してくれるのです。
先日の娘の室内撮影では300mmの望遠レンズを持ち出しましたが、SSが1/300になるように設定してくれたのです。今回はSSが1/50になるようにISO感度を選んでくれました。
絞り値を同じF1.4のまま露出補正を上げてみたところ、ISO1600を選択していた状況で、ISO4000までISO感度を上げてきました。SSは1/50です。
SONY ILCE-7M3 (50mm, f/1.4, 1/50 sec, ISO4000)
使っていてとても好感を持てる選択だと感じました。