2020年9月20日、21日とタムロン社主催による美ヶ原高原美術館夜間撮影イベントに参加します。
こんなことを書きます!
美ヶ原高原とは?
改めて美ヶ原高原を紹介します。長野県の長和町、松本市、上田市にまたがる標高2000mあたりにある高原地帯です。美しの塔のモニュメントが有名です。また美ヶ原高原美術館があり、日本一高いところの道の駅があることでも知られています。皆様、よくご存じですよね?
スケジュール
今回の撮影は二泊三日で行きますが、イベント自体は単日開催を二日連続で行うものです。以下のように夕方集合、0時解散というざっくりしたものしかありません。
■イベント案内ページ■
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/0102vu114rwjy.html
コロナウィルス対策として事前に講座がZoomにて開かれるので、当日の日中は自由時間です。
撮影プラン
撮影に向けて事前にチェックした情報をもとに、どこをどんな風に撮るかプランします。何度も行っている場所なのでロケハンしなくて良いのは助かるところです。
しかしながら、広くすべてを撮影できてなかったり、星空の条件で狙いを考える必要があります。
月齢カレンダー情報(諏訪地方)
新月期で三日月の頃になります。20時、20時半頃に月は沈むので、それからは、天気が良ければ漆黒の空に星が浮かびます。
日没時間 | 17:55 |
月齢 | 2.7 |
月の入 | 19:55 |
月の出 | 08:19 |
日出時刻 | 05:27 |
日没時間 | 17:54 |
月齢 | 3.7 |
月の入 | 20:34 |
月の出 | 08:19 |
日出時刻 | 05:28 |
天候情報
残念ながら、1週間前の情報としてはあまり良い天気ではない予報になっています。特に20日は、信州は一面雲に覆われています。21日は若干黒く見えるところもありますが、それでも雲が多い天候予想です。
ピンポイント予想までもう少し待たないとわかりませんが、雲が多いことを想定したオブジェを狙うことも頭に入れて置いた方が良さそうです。
以下のように雲が長秒露光で良い感じになることを期待したところです。
こういう場合は、下の1枚目のように月の光が良い働きをしてくれますが、今回は三日月程度で光が弱いので、2枚目のような街灯を使う方が良いかもしれません。
雲の動きが速ければ、タイムラプス撮影という考え方もできます。
星空情報
- 0時の終了まで、終始、木星と土星が南から南西の空に輝く
- 19時過ぎに東の空から火星が昇り始める
- 火星の上に秋の四辺形が形成されている
- 20時くらいにはさそり座が南西の地平線ぎりぎりにいて、すぐに地平線に落ちる
- 20時くらいに南南西の空に天の川が屹立
- 20時くらいから22時くらいまでは、北西の空に北斗七星が水平に並び、「水のみ柄杓」の撮影が可能。21時くらいがもっとも水平になる。
- 22時前に、ぎょしゃ座のカペラとおうし座のアルデバランが北東の空に登ってくる
- 23時頃には、オリオン座のベラトリクスが東の地平線の上に登り始め、23時半にはペテルギウス、リゲル、三ツ星が見えてくるが、オリオン座のすべてはまだ現れない(WS時間にはオリオン座全体の撮影はできない)
- 23時半頃には、西の空の中段に夏の大三角が天頂から降りて来る
東の空
西の空
南の空
北の空
今回の狙いを決定
まず、天候があまりよくない予報なので、北の空側にある上田市のあかりを使うことをメインに考えました。美術館の西側エリア、ビーナス城のある方から北から北東の空を上の方から俯瞰で狙いたいと思います。
ビーナス城の屋上から美術館全景を広角(15mm~24mm)でタイムラプス撮影を兼ねて連続撮影(夕闇から2時間程度、ISO AUTOで放置)
雲がなければ、[ダイアモンド構造]にて南の空の日周運動を木星と土星を入れて撮影(24mmで2時間程度)
[スズメヲウツノニタイホーヲモチダス]の巨大な構造体を広角で寄りながら撮影
実際は現地で天候と格闘しながら、空が見える方角を入れるのに最適なオブジェを渡り歩きながらの撮影になりそうです。あとは、標高2000m、山の上の天気なので想定外に晴れることを願うばかりです。
宇宙ステーション・きぼう 情報 (2020年9月18日追記)
開始時 | 方位 | 仰角 | 最大仰角時 | 方位 | 仰角 | 終了時 | 方位 | 仰角 | |
9/20 | 19:21:30 | 294(西北西) | 12 | 19:23:30 | 334(北北西) | 17 | 19:25:30 | 14(北北東) | 11 |
9/21 | 18:33:00 | 271(西) | 10 | 18:36:00 | 334(北北西) | 25 | 18:38:30 | 25(北北東) | 10 |
- 9/20 日没の17:55から約1時間半後の北北西、最大仰角が17度と低めで4分間
- 9/21 日没の17:54から約40分後の西、最大仰角が25度ながら、開始と終わりが10度とこちらも低めで5分間
9/20 17時くらいに入館し、その後ビーナス城から北北西から北北東をカバーできるようにライブコンポジット撮影で狙う。視野角80度に及ぶため24mm以下のレンズで対応。
9/21 開始時刻が18時33分で仰角10度と低いため、背景の抜けが良い【作品】あるいは 局面の映り込みが使える【曲面における位相空間】を中心にライブコンボ時っと撮影で狙う。
機材リスト
機材名 | 備考 |
■カメラボディ■ | |
オリンパス OM-D E-M1 Mark3 | 今回は機材放置用(タイムラプス撮影) |
ソニーα7Ⅲ | ポタ赤での撮影用 |
■ボディアクセサリー■ | |
E-M1 Mark3用予備バッテリー | |
予備バッテリー充電器 | |
予備SDカード | |
OM-D E-M1 Mark3用リモートケーブルシャッター | |
ソニー RMT-P1BT | ソニーα7Ⅲ用ワイヤレスシャッター |
■レンズ■ | |
M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO | |
M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0 | |
M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO | |
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO | 星景撮影以外のために予備で持参 |
ソニー FE 28mm F2 | |
ソニー FE 24-105mm F4 G OSS | 星景撮影以外のために予備で持参 |
タムロン SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD G2 (Model A041 | |
シグマ 50mm F1.4 DG HSM | Art | |
シグマ MC-11 | α7ⅢにEFレンズを装着可能に |
■レンズアクセサリー■ | |
ソフトフィルター | 77mm用と46mm用 |
マルミ ND角型フィルター | 星景撮影以外のために持参 |
マルミ SkyScape フィルター | 角型フィルターホルダー装着用 |
マルミ リバースND角型フィルター | |
エアブロワー | |
レンズペン | |
ウェットクリーナー | |
■三脚関連■ | |
マンフロット 055CXPRO | 現在のメイン三脚 α7Ⅲ用カーボン3段 |
マンフロット MT190CXPRO4 | 次期メイン三脚 カーボン4段 今回初導入も雲台未定 |
マンフロット MKBFRC4-BH | コンパクト三脚 Befree カーボン4段 ボール雲台キット OM-D E-M1 Mark3用 |
ビクセン ポラリエU | ポータブル赤道儀 |
ポーラーメーター | |
ベルボン QHD-73 自由雲台 | ポラリエに装着用自由雲台 |
ベルボン プレシジョンレベラー | 水平出し用アイテム |
■その他アクセサリ | |
シャッターケーブル | ソニー⇔ポラリエ接続用 |
Type-C USBケーブル | モバイルバッテリー⇔スマホ、カメラ、ポラリエ等々 |
USBケーブル用コンセントアダプター |
コンセントからモバイルバッテリーの充電、iPADの充電 |
モバイルバッテリー | カメラ2台+スマホで3台分必要 |
レンズヒーター | カメラ2台分 |
LEDライト | |
LEDヘッドライト | |
■画像処理関連 | |
iPAD | 野外での情報確認用 |
iPAD mini | 車のナビゲーション代わりに利用 |
ノートパソコン | 室内での現像処理や情報収集用 |
外部USB接続NVMe | データバックアップ用外部記憶装置 |
■防寒・宿泊関連 | |
ダウンジャケット | |
フルフェイスマスク | |
超極暖インナー上下 | |
防寒用グローブ | |
ホッカイロ | |
厚手の靴下 | 重ね履きして防寒 |
アウトドア用シューズ | 滑りやすいところも履けるもの |
長袖Tシャツ | 部屋着用、着替え、予備も必要 |
ジャージパンツ | 部屋着用、予備も必要 |
ジーンズ | |
薄手のシャツ | 東京からの行き帰りの車の中用 |
短パン | 東京からの行き帰りの車の中用 |
パンツ | 2泊分 |
バスタオル | 今回の宿泊施設には用意がないため |
タオル | 複数枚 |
シェーバー | |
コンタクト | 2日分+予備 |
メガネ | コンタクトが使えない場合のバックアップ |
歯ブラシ | |
OAタップ | 部屋での充電用 |
予報はだんだん悪化しているようにもみえ、どうなるかわかりませんが、山の上は晴れることを願うばかりです。