au PAY 【毎週10億円 もらえるキャンペーン】でマルミ製角型フィルターを購入し、ファーストインプレッションまでを書きました。
記事:2020年のギア投資はマルミ製角型フィルターで完了? au PAYに乗っかる
記事:マルミ 角型フィルターM100の開封の儀とファーストインプレッション これは使う前に惚れそう!
今回は実際にマルミ製角型フィルター M100とスタースケープフィルターを使ってみての印象を、実画像で比較しながら述べたいと思います。
こんなことを書きます!
円形フィルター スタースケープ
角型フィルターなのに円形?
そうなんです。マルミ製の角型フィルターM100はレンズに丸形のアダプターを取り付けてから、角型のホルダーを取付します。
この丸形のアダプターには2種類の円形フィルターが取り付けられるようになっていて2種類用意されています。
- スタースケープ
- PLフィルター
前回の記事でも触れているのでお時間があったらこちらもご参照ください。
記事:マルミ 角型フィルターM100の開封の儀とファーストインプレッション これは使う前に惚れそう!
アダプタのレンズ径サイズは82mm/77mm/72mmが用意されています。このM100用のスタースケープ/PLフィルターは、M100専用になっているものを買う必要があります。
当然、82mm/77mm/72mmの円形フィルターがマルミでも用意されていますが、それはレンズに直接装着するタイプになります。M100専用のサイズの円形フィルターが必要です。
SONY ILCE-7M3 (80mm, f/5.6, 1/60 sec, ISO800)
スタースケイプって何のフィルター?
「スター」とついているのでご存知の方も多いかもしれませんが、これは星空や夜景撮影時に[光害]を抑止するフィルターです。(光害:ひかりがい と読みます。よく こうがい と読まれる方も多いですが、公害と混同しないように)
同様のレンズフィルターはここ数年で各社から出てきていますが、マルミ製のは最後発と言っても良いと思います。まだ2019年9月の発売なので、まだ半年しか経っていません。
では、何でマルミ社製を選んだか?これはマルミ社の方がおっしゃっていましたが、このフィルターのレンズ自体に光害をカットする成分を練り込んでいて、他のものと比べて良い結果を出す傾向にあるという話を聞いたからです。
残念ながら他のものを試したことはないのですが、こういう話を元に買い求めることにしました。
レンズへの装着
SONY ILCE-7M3 (65mm, f/5.6, 1/60 sec, ISO800)
ホルダーの左右にあるねじを緩めて、ホルダーリングを外します。
SONY ILCE-7M3 (65mm, f/5.6, 1/60 sec, ISO800)
ホルダーとホルダーリングが外れた状態です。このホルダーリングにスタースケープ[Star Scape for M100]を取付します。
レンズ(前玉)+ホルダーリング+スタースケープ[Star Scape for M100]の順番になります。
SONY ILCE-7M3 (54mm, f/8, 3.2 sec, ISO100)
装着すると薄いのであまりフィルターが入っている印象を受けません。これで終わりです。スタースケープ[Star Scape for M100]に関しては角型フィルターを付けない場合は、ホルダーを付ける必要はないです。
SONY ILCE-7M3 (51mm, f/8, 1/2 sec, ISO80)
またスタースケープ[Star Scape for M100]のサイズが大きいのでレンズフードは取り付けられないのがデメリットと言えば、デメリットです。
星景撮影には支障はあまりないかもしれませんが、夜景やイルミネーション撮影で光源が気になる場合には、通常のレンズフィルター径にあったレンズフィルターを付ける方が良いとは思います。
なお下図のように相当薄いフィルターなので、装着時には取り扱い注意です。ちゃんとはまる前に落としかけることはあったので、立ったまま作業せず、落としてもカメラバック内に落ちるような慎重さがある方が良いと思います。
SONY ILCE-7M3 (69mm, f/8, 1/5 sec, ISO100)
SONY ILCE-7M3 (105mm, f/8, 1/4 sec, ISO100)
実際の撮影結果
さて、実際の撮影結果ですが、まずはスタースケープを入れた状態で撮った画像の撮って出しの画像が1枚目です。
SONY ILCE-7M3 (24mm, f/4, 30 sec, ISO200)
この画像のRAWファイルを、Lightroom にてプロファイルだけ【Adobe標準】で出力したJPEGファイルが2枚目です。
SONY ILCE-7M3 (24mm, f/4, 30 sec, ISO200)
では、スタースケープを入れない状態はどうか?撮って出しJPEGの画像が3枚目です。
SONY ILCE-7M3 (24mm, f/4, 30 sec, ISO200)
この画像のRAWファイルを、Lightroom にてプロファイルだけ【Adobe標準】で出力したJPEGファイルが4枚目です。
SONY ILCE-7M3 (24mm, f/4, 30 sec, ISO200)
1枚目と3枚目を比較してみます。
並べて比較しなくても空の色の印象でかなり違ってみえますが、並べてみると右下の建物の解像感がかなり改善され、すっきりしているのがわかります。
街灯、お店のあかり、住宅のあかり、車のヘッドライトとかなりの光がミックスされる中、建物自体にもかなりの影響を受けていたことが改めてわかりました。
スタースケープを使わない状態で、どれだけ近づけられるか同じ画像をレタッチしたものが下の5枚目です。
SONY ILCE-7M3 (24mm, f/4, 30 sec, ISO200)
2枚目のRAWファイルからJPEGにした雰囲気には近づけられました。ただし、15分くらい調整した結果です。
2枚目と5枚目を比較してみます。左がスタースケープあり、右がスタースケープなしでレタッチしたものです。
比較するとわかりますが、電柱の解像感から、まだまだ光害を受けている割合が高いのがわかります。レタッチでは空の色や建物の雰囲気は近しい印象にしましたが、WB調整の範囲です。
注意事項としては、プロテクターレンズを付けていると広角ではケラレる可能性が高いです。今回、24mm側で撮影しましたが上記の画像でもスタースケープを付けている画像は上の両端がケラレています。もう一度1枚目の画像を見ていただけるとわかると思います。
SONY ILCE-7M3 (24mm, f/4, 30 sec, ISO200)
StarScapeは特定の波長だけを吸収する物質をガラスに練り込む際の配合割合に独自の工夫がある
他製品にはない高い透過率(明るさ)、高い光害防止効果、jpeg.撮って出しでも納得いただけるようなクールなカラーバランスを実現
M100用フィルターを使用する場合は、ケラレ防止 および ガラス同士の内面反射防によるゴースト防止のためにプロテクトフィルターは外して使うことが推奨
余談:カノープスを撮影
今回、マルミ製角型フィルター M100とスタースケープフィルター[Star Scape for M100]]を使用して撮影した場所は、アメリカ テキサス州オースチンでした。
米国出張があり、その際に持ち出して撮影をしてきました。さすがに緯度が低いのでカノープスが道路沿いの店舗の上に見えました。東京では水平線の上、仰角1~2°とかの低い位置にしか見えないため、大抵大気の影響や光害の影響で見えないことが大半です。
個人的には初めてカノープスを目視できて良かったです。わかりやすいように日周運動の写真をアップします。
SONY ILCE-7M3 (24mm, f/4, 30 sec, ISO200)
一番下の方で弧を描いている明るい軌跡がカノープスの軌跡です。
SONY ILCE-7M3 (24mm, f/4, 30 sec, ISO200)
1枚の写真だとやはりヘッドライトや店舗の光でわかりにくいですね。
両方を合わせるとわかりやすくなります。
電柱の右側、住宅の上にあるのがオリオン座の一部です。三ツ星があるのでわかりやすいですね。
軌跡が電柱左側から電柱のところまで伸びている一番明るいものが、シリウスの軌跡です。全天で一番明るい星です。
カノープスは、実は、全天で二番目に明るい星です。しかし低い位置(南中高度が低い)にいるため、他の星よりも目立たない存在です。一方で、中国では南極老人星として知られています。南極老人は、日本の七福神の寿老人あるいは福禄寿の元になった神様で、長寿をつかさどるとされているようです。 このためカノープスは縁起がよい星と言われているようで、見ると長生きできると言われました。今回は2回、見ることができたので良いことがあれば嬉しいです。
SONY ILCE-7M3 (28mm, f/2.8, 5 sec, ISO800)
余談が長くなりましたが、スタースケープフィルターはなかなか使えそうです!