2019年1月6 日の朝、平成最後の日食(部分日食)の撮影に行ってきました。行ってきたのは葛西臨海公園です。
以前書いた記事は↓
記事:平成31年1月6日 平成最後の日食(部分日食)撮影スケジュールプラン 2019年の12月は2回目の、そして新元号最初の部分日食もあるよ
こんなことを書きます!
撮影前夜
GPVにて天気予報を確認するも、大方、朝方は晴れていても11時くらいには雲で覆われる予報です。
僅かに房総半島の突端、あるいは茨城県の鹿島灘方面がましな予報。どちらも大差なさそうで、終わりまで見れる保証はなさそう。
ならば近場の東京でも同じではないかと、近場の葛西臨海公園出向くことにしました。
撮影結果
10時6分の食の最大前後に大きな雲の塊が来ましたが、何とか食の最大の画像は撮ることができました。
OLYMPUS E-M1MarkII (300mm, f/11, 1/800 sec, ISO200)
これを撮れただけでも良しとするというところでしょうか。
神奈川方面の写友は軒並み全滅で、千葉でも房総半島は全滅、北側の流山方面は大丈夫だったようです。茨城県も大丈夫だったもよう。
北に行くか、南に行くかで明暗が分かれたようです。
私も房総半島に行っていたらNGでしたが、茨城に行けていたら大正解だったはず。東京の葛西臨海公園では食の最大を過ぎて雲に阻まれるシーンが増え、半分正解というところでしょうか。
とはいえ、初めての日食撮影で獲物があり、経験値を高められたのは大きな収穫と考えたいです。
残念ながら広角-標準で食の経過を収める画像はうまく全部は撮れませんでした。
課題の発見
初めてのチャレンジで想定外の課題が見つかりました。
- ピント合わせのむずかしさ
- 赤道儀のセットアップ精度
- 露出の変化への対応
ピント合わせのむずかしさ
今回の太陽は黒点がなく、ピント合わせが縁でするというのは事前にわかっていましたがかなり難易度が高い感じがしました。
特に300mmのフォーサーズレンズ(35mm換算で600mmサイズ)の場合、ピントリングを少し回すことすらシビアでした。その割に利用したオリンパス
M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 IIのピントリングのトルクがほとんどなく、ピント合わせに難儀しました。ここは次の課題です。
600mmで軽量コンパクト、安価なレンズと考えるとこれを活用する方が良いと考えています。
赤道儀のセットアップの精度
今回、赤道儀にM.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 IIの望遠レンズ機材を使いました。しかし、赤道儀のセットアップの精度が少し悪く、フレーム内でのズレが思った以上に大きかったです。次は現地到着をもっと早めてセットアップの精度を高める必要性を感じました。
露出の変化への対応
ずっと快晴なら問題なかったのですが、雲が出てくると途端に露出変化へのシビアな対応が求められました。
下記に並べてみましたが、かなりSSが変化していることがわかると思います。また雲に阻まれうすぼんやりしてしまうものも多数撮れました。もちろん、途中で全く撮れない時間帯もありました。
その他のトラブル
- タイマー機能付きリモートケーブルの故障
- SDカード忘れ
結果的に大きな問題にならなかったのですが、課題とは別に2つのトラブルを発生させました。
1つはタイマー機能付きリモートケーブルの故障です。以前、少し濡らしてしまい動作していたので気にしてなかったのですが、どうやら故障したようです。腐食してしまったのでしょうか。いずれにしても手やスマホ経由でシャッターを押すようになり、タイマーが利用できない事態でした。
結果として広角側の撮影は天候に阻まれうまくできなかったこともあり、大きな問題にはなりませんでした。
もう一つのSDカード忘れの方が望遠レンズ側のカメラのものだったため、これが使えなかったら大問題になるところでした。
予備のSDカードがあったので振り分けをせず、1枚のSDカードのRAW+JPEG保存で事なきを得ました。
さらには望遠レンズ側のカメラにも2枚SDカードがあるので、最悪は1枚ずつ使うことで最悪の事態は避けられたはずです。
これが日ごろ2スロットのカメラを2台使っているメリットでしょうか。
トラブルと言えば、今回の天候ほど難しいことはなかったのではないでしょうか。これらを活かして、今年の年末の2回目の日食に臨みたいところです。