2020年10月の美ヶ原高原美術館 星景撮影スケジュールプラン

2020年10月の美ヶ原高原美術館 星景撮影スケジュールプラン

2020年10月9日(金)、10日(土)と美ヶ原高原美術館夜間撮影イベントに参加します。今年はコロナウィルスの影響で、5月か8月にも同様のイベントを考えていましたが中止にしました。
やっと今年のイベントの開催です。

昨年のイベントはこちらです。

記事:2019年10月25-27日の美ヶ原高原美術館 星景撮影会撮影記

記事:2019年5月24-26日の美ヶ原高原美術館 星景撮影会撮影記

こんなことを書きます!

2020年10月に行う美ヶ原高原美術館夜間撮影会に関するスケジュールと狙いを整理します。現地ではこれを元に撮影をしていきたいと思います。

美ヶ原高原とは?

改めて美ヶ原高原を紹介します。長野県の長和町、松本市、上田市にまたがる標高2000mあたりにある高原地帯です。美しの塔のモニュメントが有名です。また美ヶ原高原美術館があり、日本一高いところの道の駅があることでも知られています。

美しの塔

美ヶ原高原美術館とは?

箱根彫刻の森美術館の運営会社、公益財団法人彫刻の森芸術文化財団が管理運営する野外美術館です。フジサンケイグループであるため、フジテレビの情報番組、ニュース番組で出てくる[アモーレの鐘]はここにあります。[サモトラケのニケ]のレプリカや面白い野外彫刻が多数あり楽しいところです。

美ヶ原高原美術館

美ヶ原高原美術館での星景撮影

こんな感じのものが撮れます。

星景写真を始めたばかりの頃の写真ばかりなので撮り直したいものばかりです。美術館にいた時間内は雲が多いときもあり、あまり良い撮影はできなかったことも多数です。そういう時は残念ですが、それでもまた来たくなる場所です。

撮影プラン

撮影に向けて事前にチェックした情報をもとに、どこをどんな風に撮るかプランします。何度も行っている場所なのでロケハンしなくて良いのは助かるところです。
しかしながら、広くすべてをまだ把握できてないのも事実であり、1年で多少は展示が変わるので事前にプランを立てることは大事です。

2020年はすでにプライベートでも、WSでも訪れているので、オブジェの配置は大まかわかっている状況です。

月齢カレンダー情報(諏訪地方)

日没時間17:28
月齢22.7(下弦の月)
月の入12:25
月の出21:57
日出時刻05:41
諏訪地方 10月9日情報

りゅう座流星群 極大日:10月8日
おうし座流星群 極大日:10月10日 — ただし11月上旬という説が有力

おススメ情報(写真家 北山輝泰氏推奨)

プロ写真家北山輝泰氏がこの時期推奨する撮影ポイントは以下のようなものでした。

  1. 日没前後~天の川出までの露出が変わる時間帯のタイムラプス
  2. 日没前後~火星の出までの露出が変わる時間帯のタイムラプス
  3. りゅう座流星群と北極星の日周運動の比較明合成の作品、もしくは長秒露光による作品
  4. 天の川が沈んでいくタイムラプス
  5. 月の出により照らされるモニュメントのタイムラプス
  6. 月の出と共に昇ってくる冬の星座たち(冬のダイヤモンドなど、ただしオリオン座は時間内にすべては現れず)
  7. おうし座南流星群とすばるの作品(要赤道儀と望遠レンズ)

このうち、もともとりゅう座流星群とおうし座南流星群の時期であることは目を付けていて、同じ狙いという部分では自分の成長を少し感じられました。
かつ、りゅう座はちょうど北極星近辺のため、北の日周運動を撮影しようと思っていました。

下の画像の中央やや左、壁面の縁のやや上にあるのが北極星です。
このオブジェは残念ながら使えない(高さを上げると後ろに隠れている木が見えて邪魔をする)ので、他の候補を考えていました。

おうし座南流星群についてもマークはしていましたが、おうし座方向を撮ろう・・・くらいに考えていて、望遠ですばるとという考え方はしてませんでした。

昨年撮影したおうし座のアルデバランの上方にすばるが見えますが、この撮影のようなイメージでいました。望遠でというのがどこまで私にできるかわかりませんが、やったことがないということもあるのでチャレンジしてみたいところです。

今回の狙いを決定

おススメ情報を元に狙いたいオブジェと共に候補をリストアップしました。
あとは天候が良いことを願うのみで、仮に天候が不安定な場合は様子見しながら現地でフレキシブルに動く必要が出てきます。

■1日目(10月9日):美ヶ原高原美術館の西半分を中心に狙う

・17時30分から20時まで(天文薄明~)の2時間30分で固定放置でビーナスの城から西の空の天の川を撮影 — OM-D E-M1 mark3 + 12mm(24mm)

・17時40分から20時まで(天文薄明~)の2時間20分で固定放置でビーナスの城から東の空の火星を撮影 — OM-D E-M10 + 12mm(24mm)

(18時15分くらいから30分ほど弁当食、18時45分からα7Ⅲをもって移動)

・19 時過ぎから21時までの2時間程度、[イリアッド・ジャパン]、あるいは[風のスイング]、あるいは[ストント]にて北極星を中心とした日周運動を撮影 —α7Ⅲ + 15mm

(19時30分くらいビーナスの城に向かい機材を移動させ、OM-D E-M10は同時回収)

・20 時30分から23時まで、東の空のに昇るおうし座、すばるを中心に[イリアッド・ジャパン]越しに赤道儀を使って追尾撮影 — OM-D E-M1 mark3 + 60mm(120mm)

(21時くらいα7Ⅲを次の場所へ移動)

・21 時30分から23時まで西の方角の夏の大三角形と[イリアッド・ジャパン]、あるいは[解体された塔]を月の出の時間をまたいで撮影 —α7Ⅲ + 20mm

(α7Ⅲ、OM-D E-M1mk3を順次回収)

■2日目(10月9日):美ヶ原高原美術館の東半分を中心に狙う

(17時15分より弁当食、18時から機材をもって移動)

・18時30分から20時まで1時間30分で固定放置で[マイ・スカイ・ホール]の西の空の木星・土星・天の川を撮影 — OM-D E-M1 mark3 + 12mm(24mm)

・19時から21時までの2時間で固定放置で[空間装置ー内と外との成立]から西の空の木星・土星・天の川を撮影 — —α7Ⅲ + 15mm~30mm

(21時15分くらい機材移動)

・21 時45分頃から23時まで、[サモトラケのニケ]で固定撮影 —α7Ⅲ + 15mm

・22 時から23時まで、東の空のに昇るおうし座、すばるを中心に[雲]越しに赤道儀を使って追尾撮影 — OM-D E-M1 mark3 + 60mm(120mm)

(23時過ぎにα7Ⅲ、OM-D E-M1mk3を順次回収し、撤収)

機材リスト

2夜連続美ヶ原高原美術館での星景撮影に備えて機材、および必要なものを考え、チェックリスト化しています。このままプリントアウトしてチェックして備えます。

今回は、いよいよ真冬の装備で臨むので、荷物が多くなります。

機材名 備考
■カメラボディ■  
オリンパス OM-D E-M1 Mark3 今回は機材放置用(タイムラプス撮影)
オリンパス OM-D E-M10 今回は機材放置用(タイムラプス撮影)
ソニーα7Ⅲ  
   
■ボディアクセサリー■  
E-M1 Mark3用予備バッテリー  
E-M10用予備バッテリー  
予備バッテリー充電器  
予備SDカード  
OM-D E-M1 Mark3用リモートケーブルシャッター  
OM-D E-M10用リモートケーブルシャッター  
ソニー RMT-P1BT ソニーα7Ⅲ用ワイヤレスシャッター
   
■レンズ■  
M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO  
M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0  
M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO  
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO 星景撮影以外のために予備で持参
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro すばる望遠撮影用
ソニー FE 28mm F2  
タムロン SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD G2 (Model A041  
シグマ 50mm F1.4 DG HSM | Art  
シグマ MC-11 α7ⅢにEFレンズを装着可能に
   
■レンズアクセサリー■  
ソフトフィルター 77mm用と46mm用
マルミ SkyScape フィルター 角型フィルターホルダー装着用
マルミ リバースND角型フィルター  
エアブロワー  
レンズペン  
ウェットクリーナー  
   
■三脚関連■  
マンフロット 055CXPRO 現在のメイン三脚 α7Ⅲ用カーボン3段
マンフロット MT190CXPRO4 次期メイン三脚 カーボン4段 今回初導入も雲台未定 OM-D E-M1 Mark3用
マンフロット MKBFRC4-BH コンパクト三脚 Befree カーボン4段 ボール雲台キット OM-D E-M10用
ビクセン ポラリエU ポータブル赤道儀
ポーラーメーター  
ベルボン QHD-73 自由雲台 ポラリエに装着用自由雲台
ベルボン プレシジョンレベラー 水平出し用アイテム
   
■その他アクセサリ  
シャッターケーブル ソニー⇔ポラリエ接続用
Type-C USBケーブル モバイルバッテリー⇔スマホ、カメラ、ポラリエ等々
USBケーブル用コンセントアダプター

コンセントからモバイルバッテリーの充電、iPADの充電

モバイルバッテリー カメラ2台+スマホで3台分必要
レンズヒーター カメラ2台分
LEDライト  
LEDヘッドライト  
   
■画像処理関連  
iPAD 野外での情報確認用
iPAD mini 車のナビゲーション代わりに利用
ノートパソコン 室内での現像処理や情報収集用
外部USB接続NVMe データバックアップ用外部記憶装置
   
■防寒・宿泊関連  
ダウンジャケット  
フルフェイスマスク  
超極暖インナー上下  
防寒用グローブ  
ホッカイロ  
厚手の靴下 重ね履きして防寒
アウトドア用シューズ 滑りやすいところも履けるもの
長袖Tシャツ 部屋着用、着替え、予備も必要
スキーウェア(パンツ) 防寒対策
ジャージパンツ 部屋着用、予備も必要
ジーンズ  
パンツ 2泊分
バスタオル 今回の宿泊施設には用意がないため
タオル 複数枚
シェーバー  
コンタクト 2日分+予備
メガネ コンタクトが使えない場合のバックアップ
歯ブラシ  
OAタップ 部屋での充電用

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