2020年6月20日発売のデジタルカメラマガジン(以下DCM) 7月号フォトコンテストで準優秀賞を受賞しました。
こんなことを書きます!
受賞した作品
タイトル:イーリアス
講評
審査員は大和田良先生。大和田先生からは以下の講評を頂戴しました。
【講評】
非常にシャープで明瞭な、色の対比が美しい作品です。夜のほのかな光の中に受け日上がるオブジェの質感ン描写が、非常に艶やかで力強く感じられます。特徴的なオブジェの構造をシンプルな構図でフレーミングされていまうsが、背景となる星景にも密度感があることで画面全体に見事な調和が見られるようです。複雑なフォルムの組み安房(;^ω^)と、宇宙の幽玄さを思わせる空の深さがさまざまな物語を生むようで、想像力を喚起させる良い1枚に仕上がったのではないでしょうか。深い朱の色再現が、凛々しく気高い印象を感じさせるようでもあります。
【アドバイス】
オブジェの作者、アレクサンダー・リーバーマンはファッション写真のぶにゃでも活躍したアーティストですね。そういう意味で写真家の感性をくすぐるオブジェでもあるのかもしれません。次はこのオブジェからイメージした自然や建築などの風景にも調整してみてほしいです。
撮影状況とロケーション
2019年5月25日の撮影でした。撮影場所は美ヶ原高原美術館です。
美ヶ原高原というところを知ってから何度訪れているかわかりません。最初は大学時代にドライブコースととしてビーナスラインを走りに行き、その終着地点として来たことだったと思います。
その時は美ヶ原高原美術館にも入らず仕舞いだったと記憶しています。
それから十数年経過して、デジタルカメラで写真を撮るようになってから、美ヶ原高原美術館に入る機会がありました。ただ単に撮る被写体が多かったからかもしれません。たまたま1枚の写真が美ヶ原高原美術館のフォトコンテストに入選したことでその被写体の魅力を感じ始めてました。
2016年には初めて、夜の美ヶ原高原美術館に入る撮影会(正確にはタイムラプスのWS)に参加しました。そこで普段は見れない美ヶ原高原美術館の魅力に憑りつかれたといえます。同じWSを2回受講しました。
2017年にも2回ほど美ヶ原高原美術館に夜間入場できるイベントに参加しました。こちらは写真撮影がメインのイベントでした。
2018年からはプライベートWSとして美ヶ原高原美術館の夜間撮影を依頼して実施してきました。知己を得た有志での開催に至ったのです。これは2018年以降、メーカー系のイベントが開催されなくなったためです。
そしてこの2019年5月は、2回目のプライベートイベントでした。5月24日から26日までの2泊3日で開催でしたが、二晩ともまれにみる快晴だったことを記憶しています。2泊3日開催なのは両日のうちどちらかが晴れることを想定しているからです。
今までみたことないような快晴で23時半の撤収まで皆で撮影しまくった回に撮ったのがこの1枚でした。
被写体について
オブジェのタイトルは イリアッドジャパン(Iliad Japan)
作者は、講評のアドバイスでもあった、アレクサンダー・リーバーマン です。
イリアッドとは、ギリシャ神話の構成要素となるホメロスの叙事詩「イーリアス」のことです。トロイ戦争が中心のストーリです。トロイの木馬でもイメージしたような形とも見てとれます。
写真のタイトルを「イーリアス」としたのは、イリアッドよりもなじみが深い名前だったからです。
東京の丸の内にも同様のオブジェがあるのでご覧になったことがある方も多いのではないかと思います。
美ヶ原高原美術館でも1,2を争う大きさの展示物です。