2020年2月末、私の仕事の関係でアメリカ出張が決まりました。それに合わせてカメラバックを追加しました。
2019年8月にカメラバックを新調したことを以前書きましたが、これでは大きすぎるということでもう少し小型のものを追加購入したのです。
記事:勝手に機材レビュー:カメラバックを購入 GW-PRO RED バックパック L ファーストインプレッション
今回購入したのはバンガード製のものです。
こんなことを書きます!
スペック
今回も購入対象はバックアップでした。そこで選んだのがVEO GO 42Mでした。バンガード社のサイトから抜粋すると、以下の特徴を持ちます。
VEO GO 42Mはミラーレスや一眼カメラと交換レンズ2-3本、フラッシュ、アクセサリー、9.7インチまでのタブレット、VEO 2 GO 三脚が収納可能なバックパックです。また、小型のドローンなども収納可能です。
今回も購入対象はバックアップでした。そして仕事のついでなので機材を絞り込むため、少し小さめで取り回ししやすいもの、かつ2気室になることが条件でした。条件を整理します。
- 仕事の出張で使う場合は2気室が良い:仕事関連の小物(バッジ、名刺)や、スマホのバッテリー、コンタクトレンズ、時には着替えなどを入れるスペースが欲しい
- デザインはシンプル:仕事の延長のため、持ち運びも控えめでシンプルなデザインが望ましい
- カメラ機材は少なくても良い:仕事の延長で使う時間が限られるため
- パソコンを入れるスペースは必須:業務用にノートパソコンを持参するので、それを機内持ち込みにするためにも一つのバッグに収まる方が良い
サイズは46Mと42Mの2つがあるので、まずはその2つのスペックを比較しておきます。私は小さい方の42Mを選択しました。上記条件からです。
VEO GO 46M | VEO GO 42M | |
外寸法 | W290×H470×D140mm | W260×H430×D130mm |
カメラ収納部内寸法 | W265×H460×D105mm | W245×H430×D95mm |
重量 | 約1000g | 約900g |
以前購入したハクバ社製カメラバック GW-PRO REDと比較するとかなり軽いですし、大きさもそれぞれがこぶりになります。飛行機の持込荷物にするにあたり、仕事で海外に行くということも含めて取り回ししやすい小さめのものは助かります。
マルチモード L | マルチモード M | |
外寸法 | W340×H540×D220mm | W300×H470×D170mm |
カメラ収納部内寸法 | W300×H510×D160mm | W280×H440×D140mm |
重量 | 約2300g | 約1900g |
SONY ILCE-7M3 (60mm, f/4, 1/160 sec, ISO8000)
機内持ち込み荷物のスペック
以前にも書きましたが、機内持ち込みのスペックは重要です。国内航空会社のものですが、参考になるので改めて国内航空会社の機内に持ち込める手荷物のサイズについて載せておきます。(2019年8月14日現在)
航空会社 | JAL・ANA | JAL・ANA | Skymark | Jetstar | Jetstar | Peach |
座席数 | 100席以上 | 100席未満 | 記載なし | Q300型機 | ||
サイズ | 合計:115cm以内 55cm×40cm×25cm以内 |
合計:100cm以内 45cm×35cm×20cm以内 |
合計:115cm以内 55cm×40cm×25cm以内 |
合計:115cm以内 56cm×36cm×23cm以内 |
合計:104cm以内48cm×34cm×23cm以内 | 合計:115cm以内 50cm×40cm×25cm以内 |
合計重量 | 10kg以内 | 10kg以内 | 10kg以内 | 7kg以内 | 7kg以内 | 7kg以内 |
JAL:https://www.jal.co.jp/dom/baggage/inflight/
ANA:https://www.ana.co.jp/ja/jp/domestic/prepare/baggage/carry-on/carry-rule.html
Skymark:https://www.skymark.co.jp/ja/baggage/cabin.html
Peach:https://www.flypeach.com/pc/jp/lm/ai/airports/baggage/carry_on_bag
詳細なルールは各航空会社によって異なるため事前に確認ください
上記は国内線のルールを抜粋したものです。国際線では別のルールになっている場合が考えられます 別途ご確認ください
上記は2019年8月14日現在のものであり、航空会社によって変更される可能性があります
ファーストインプレッション
まずは着荷直後に中をあけてみた様子です。
SONY ILCE-7M3 (52mm, f/4, 1/50 sec, ISO3200)
右側が頭側、左側が足側になります。
SONY ILCE-7M3 (48mm, f/4, 1/50 sec, ISO3200)
iPad Pro(12.9インチ)をいれるとこんな雰囲気になります。
OLYMPUS E-M1MarkIII (31mm, f/5.6, 1/60 sec, ISO2500)
OLYMPUS E-M1MarkIII (29mm, f/5.6, 1/60 sec, ISO1600)
実際にカメラとレンズを入れた感じがこの状態です。これは海外出張に持ち出したものとほぼ同じです。右の写真は上の気質を上から撮影したものですが、マルミ社製の角型フィルターセットを入れていました。これに予備のモバイルバッテリーを入れたりしていました。
実際に海外出張に持ち出した機材をリスト化しました。ざっくり合計重量が3,663gで、バックの自重量の900gを足すと3,563gと約4㎏。
モバイルバッテリーなどの重量も考慮すれば4㎏強というところです。普段、メインとサブのカメラを2台分背負っている時は10kgオーバーであることを考えるとかなり軽く感じます。ここに仕事用のPCが1kg強なので総重量5kg強という状況でした。
軽さは正義です!
機材名 | 備考 | 重量 |
ソニー α7Ⅲ | フルサイズミラーレスメイン | 650g |
ソニー FE 24-105mm F4 G OSS SEL24105G | 663g | |
ソニー FE28mm F2 | 200g | |
シグマ MC-11 | α7ⅢにEFレンズを装着可能に | 125g |
シグマ 50mm F1.4 DG HSM | Art | 最高の切れ味 標準単焦点 | 815g |
ブロア | ||
レンズペン | 手あかに有効 | |
ウエットクリーナー | 個包装のやつがよい | |
角型フィルター用マグネットホルダー M100 | 281g | |
角型NDフィルター5枚 | ND32000/4000/1000/64/32 | 649g |
Star Scape for M100 | 星景ならボディ台数分 | 99g |
角型リバースグラディエーションND | Reverse GND 16 | 181g |
モバイルバッテリー | ||
Type-C USBケーブル | 携帯と接続するために | |
3,663g |
実際につかってみて
デザイン的には良いものを選んだかなと思います。ビジネスで持っていても違和感がないのが良かったです。
一方、内部の仕切りは少し狭いなと思いました。もう一度α7Ⅲを入れた状態の写真をご覧ください。
OLYMPUS E-M1MarkIII (31mm, f/5.6, 1/60 sec, ISO2500)
ボディにレンズ ソニー FE 24-105mm F4 G OSS SEL24105G を付けて入れています。これが左右の仕切りを圧迫しています。
写真ではカメラの右上側にシグマ 50mm F1.4 DG HSM | Artを入れていて、右下側にソニー FE28 F2を入れています。シグマ 50mm も仕切りを圧迫しています。このため、カメラのボディに近い右下側のしきりに小さなソニー FE 28mmを入れることでバランスを取り、シグマ 50mmの左横のしきりにはブロアを入れたり、あまり大きくならないものを入れていました。
カメラボディの左側にも、右側のしきりと同じように仕切りがありますが、かなり歪んています。カメラバックの蓋がつながっているので出し入れもあまりしやすくないです。ここにはシグマ MC-11やレンズペン、モバイルバッテリーなどを入れて、使う頻度の低い小さなものを入れることにしました。
SONY ILCE-7M3 (61mm, f/5.6, 1/80 sec, ISO)
カメラボディをオリンパスの機材にしても同様の傾向でした。ボディにはM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROを付けています。
50mm F1.4 DG HSM | Artを入れた場所には、M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 IIを横に入れてみました。望遠レンズは長いので立てて入れられないためです。上の気室にレンズケースやレンズポーチに入れて置くのもありかもしれませんが、上の気室は角型フィルター専用という前提ではこの場所しか空いてませんでした。
FE 28mmが入っていたスペースにはM.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PROを入れています。FE 28mmほどは小さくないですが、小ぶりなのでちょうど同じような感じで使えます。
α7Ⅲを入れた時にはちょっとした小物を入れるフリースペースにしていた仕切りにM.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PROを入れています。シグマ MC-11を入れていた箇所にはM.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0を入れています。この写真を見てもらってもわかるように、PROレンズのような太いレンズをボディに装着して収納すると、周りのスペースを圧迫します。いくらm3/4のカメラといえども余裕とはいきません。
SONY ILCE-7M3 (60mm, f/4, 1/160 sec, ISO8000)
この写真のイメージのようにレンズを入れることは難しいと思いました。VEO GO 46Mの写真の使いまわしでしょうか。
とはいえ、デザインからかこのバックは気に入っています。これはふらっと出かけるときにちょうど良いサイズで、スナップ向きだからです。標準ズームをボディに付けて、単焦点を1本持って行こう・・・そんなシチュエーションに合うと思います。
- ソニー α7Ⅲ+FE 24-105mm F4 G OSS SEL24105G
- ソニー FE 28mm F2.0
- ソニー FE 28mm F2.0用フィッシュアイコンバーター
- フラッシュ
自分の手持ちから考えるとこんなイメージです。
あるいは小型ミラーレスで、小型レンズを2~3本入れて出歩くのにちょうど良いかもしれません。
- オリンパス OM-D E-M1 markⅢ+M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8
- M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
- M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
- フラッシュ
こんな変態面白い組み合わせでスナップに出てみるのも面白いかもしれません。
フルサイズミラーレスに大三元レンズ・・・なんて使い方する感じではないのはデザインを見てもお分かりいただけると思います。
優等生とはいきませんでしたが、及第点は十分にとれるカメラバックでした。