祝☆パナソニック Lumix S1R カメラグランプリ2019大賞受賞!

祝☆パナソニック Lumix S1R カメラグランプリ2019大賞受賞!

すでに発表されているカメラグランプリ2019大賞。遅ればせながら大賞を受賞したカメラにエールを送りたいと思います。

パナソニック Lumix S1R カメラグランプリ2019 大賞 受賞おめでとうございます!

 

新たな表現世界を切り拓く、妥協なきプロの道具。

 

昨年の受賞はソニーα9でしたが、ある意味対極にあるミラーレス機が今年は受賞しました。

それは重量。ボディの重量が1,016gと1kg越えです。ミラーレスのイメージからかけ離れた重量、そしてレフ機よりも重い重量。高い剛性感、過酷な環境でも使える耐候性、1億8700万画素を誇るハイレゾモード、高精細の有機ELのEVFと豪華さな機能のてんこ盛りなため納得な重量でもあります。

キヤノン社、ニコン社のツートップ時代から一転、ソニー社そしてパナソニック社と受賞しています。
ここのパラダイムシフトにお気づきの方もいらっしゃると思います。キヤノン/ニコンは静止画、スチル写真の機材だったということです。一方、ソニー/パナソニックは動画、ビデオの機材が出発だったということです。

3年前のオリンパス社はスチル写真の機材がもともとの出発ですが、キヤノン/ニコン社と違った道を早くから模索してミラーレス機に早々に参入したメーカーです。

昨年のソニーは【ハンディカム】で有名、パスポートサイズで一世を風靡したビデオカメラメーカーです。2015年にパナソニック社に抜かれるまでは長くビデオカメラのシェア1位を堅持していました。コンパクトデジタルカメラのサイバーショットシリーズはありましたがレンズ交換式カメラへの参入は後発です。光学機器メーカーだったミノルタ社のカメラ事業を2006年に買収してからスチル写真機材に参入してきました。

今年のパナソニック社も元々は家電としてビデオカメラの方が優位です。2015年以降はソニーからビデオカメラ製のシェア1位を奪っています。2001年にLUMIXシリーズが誕生して、今回のLUMIX S1Rまで続くブランドになりましたが、その当時は家電のコンデジ、特に女性に人気のコンデジという印象でした。その当時からライカレンズを使っていたことが今回のLマウントアライアンスにつながるとは想像もしませんでした。

ソニー/パナソニックの連続受賞はビデオカメラで培った技術と、新規参入でスチルカメラのノウハウをミラーレスカメラというプラットフォーム上に融合させ、昇華させてきたことが勝因なのかなと素人ながら感じました。

  • 2017年 オリンパス
  • 2018年 ソニー
  • 2019年 パナソニック

 

その結果、3年連続でキヤノン/ニコンのツートップが受賞できてないのです。(あなたが選ぶベストカメラ賞ではニコン社のD850が2018年に受賞はしています)

昨年も書きましたが圧倒的優位性はミラーレスにあると思っています。そして今までのミラーレスの小型化の方向性と違う道を示したLumix S1Rは、Lマウントアライアンスと共に面白い展開を見せるかもしれないと期待したいです。

  • 大型化がむしろミラーレス機の長所が生かされていることが分かる
    2019年大賞受賞理由

    「LUMIX S1とともに同社初となる35mm判フルサイズミラーレス機。機能的、性能的、官能的に全方位的に優れている。2008年に世界で初めてのミラーレス機となるLUMIX G1(カメラグランプリ2009カメラ記者クラブ賞受賞)を発売し、脈々と培ってきた技術を結実させた。有効約4730万画素のCMOSセンサーと画像処理エンジンによる高解像度な描写は、シャープでありながらも硬過ぎず上質で艶がある。8回の撮影を合成するハイレゾモードで約1億8700万画素相当の画像を得られるのも魅力。約576万ドットの有機ELを使った電子ビューファインダーは高精細であり約0.78倍と高い倍率で、その見栄えはミラーレス機として最高峰にある。独自の空間認識AFは高速で精度が高く、ディープラーニング技術を使った人体や動物の認識も実用的である。高い剛性感、耐候性、ホールディング性、余裕のあるボタン配置により、カメラの信頼性と操作性は高い。高級カメラらしい性能と品位の両立を成立している。大型化がむしろミラーレス機の長所が生かされていることが分かる。ライカカメラやシグマとのLマウントアライアンスにより、ユーザーに幅広いレンズの選択肢を提示でき、またシステムの広がりの可能性もある。選考委員の多くが、完成度の高さと製品に込められた心意気を高く評価した。」
  • フルサイズが欲しい時にはソニー
    2018年大賞受賞理由

    「今後のカメラの可能性を感じさせる歴史的な1台。35mm判フルサイズ撮像素子を採用したミラーレス機として高い性能を持つ。メモリー内蔵35mmフルサイズ積層型CMOSイメージセンサーの高速読み出しにより、メカシャッターではなく電子シャッターをメインとして使うミラーレスカメラの可能性を示した。それにより、電子シャッターでありながら 歪みの少ない像で、無音撮影でのAF/AE 追従最高20コマ/秒の連写と電子ビューファインダーのブラックアウトをなくすことを実現している。AF性能も高く、画面の約93%をカバーする693点の像面位相差AFによる精度は高く、また人の瞳を認識しフォーカスを合わせる瞳AFの追従性も高い。ミラーレスカメラの印象を根底から変え、静止画でも動画でもこのカメラだからこそ撮れるもの、撮影シーンがあると感じさせられる。プロの用途にこたえるカメラ。選考委員の多くがその先進性を高く評価した」
  • 軽い機材でいつも携行するにはオリンパス
    2017年大賞受賞理由

    2013年に発売されたOM-D E-M1(カメラグランプリ2014 記者クラブ賞受賞)から3年、大幅な進化を遂げこれまでのミラーレスカメラの概念を超え、今後の方向性を示したといえるフラッグシップモデル。静音連写モードでのAF/AE追従最高18コマ/秒、AF/AE固定最高60コマ/秒という一眼レフを上回る連写性能で、それを生かす動体追従性に優れたAF性能を有している。ボディー内の5軸手ぶれ補正機能は、対応のレンズ内手ぶれ補正と連動し最高約6.5段分の補正効果を得られるのは驚異的。プロ/アマチュアのいずれが使っても十分な高画質と信頼性を兼ね備え、軽快に使える。グリップ感もよく、防塵・防滴性能を持ち、幅広いシーンで使えるカメラ。

 

 

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