4月初旬になって桜前線が徐々に広がってきたようです。ちょうど新月期で星の撮影にも良い時期なので、桜と星のコラボを狙って撮影に行ってきました。
こんなことを書きます!
山梨県 北杜市 実相寺の神代桜
山梨県北杜市武川町山高の実相寺境内にあるエドヒガンザクラの老木のことで、日本三大桜(あるいは五大桜)に数えられる桜の木として有名です。天然記念物として指定されていてその名称は山高神代ザクラと表記されます。樹齢は1800年とも2000年とも言われる古木で、ヤマトタケルが植えたとか。
写真を趣味にする以前よりここには何度も行っていて素晴らしい桜を楽しませてもらってきました。
狙いは神代桜と北天の日周運動
以前より、神代桜と北天の日周運動を撮りたいと思っていました。昨年は、ちょっと立ち寄ったのですがすでに見ごろを過ぎていて撮影せずに撤収していました。
元々は別の撮影地での撮影を考えていました。埼玉の権現堂堤桜をもう一度狙いたいと考えていました。前回は夜中の撮影を終えて撤収しています。翌日が仕事だったからです。
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もう一度、桜が満開になる頃を見計らって再度撮影に行き、そのまま朝までいて風景写真も撮りたいと考えていたのです。そこにたまたま神代桜が満開との情報を得て、急遽行き先を変更しました。神代桜はエドヒガンなのでソメイヨシノより早く咲くことを完全に忘れていてノーマークでした。
4月3日の有給は取得済みだったので、4月2日の仕事が終わってから一旦自宅に帰り、そこから山梨に向かいました。
GPV天気予報
会社の昼休み、そして帰宅してからGPVを見ましたが良い方向です。もう行くしかないです!中央道をひた走りました。今回は良く知ったロケ地であるため机上ロケハンもせずに一目散に現地へ向かいました。
GPV天気予報:http://weather-gpv.info/
撮影までのみちのり
自宅を出たのは4月2日11時少し前。自宅近辺では5℃くらいの気温でした。ここのところ花寒が続いていたので結構寒い夜でした。現地に着いたのは2時くらい。気温は-1℃を指していました。撮影中にはもう少し下がったでしょうか。極暖とスキーウェアを持参しておいて正解でした。それを着込んで、手袋をしてと冬の撮影装備とほとんどかわりませんでした。
Sony SO-03J (4.4mm, f/2, 1/16 sec, ISO1250)
Sony SO-03J (4.4mm, f/2, 1/16 sec, ISO2500)
撮影結果
狙いは北天の日周運動なので事前にシュミレーションソフトで星の動きを見ることもなく、現地に着いたらそのまま所定の位置を目指します。気になるのは画角だけです。どの焦点距離が神代桜をちょうどよく写すか。
一番に考えたのが24mmの焦点距離です。星景では標準レンズと呼ばれるようなレンズであまり広くとりすぎずすみそうだからです。
24mm
24mmだと適度に神代桜を入れることができました。
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/2, 25 sec, ISO4000)
14mm
14mmだと神代桜が小さくなる一方、北天に輝いて見えた北斗七星を入れることができました。
SONY ILCE-7M3 (0mm, f/0, 30 sec, ISO6400)
24mm北天の日周運動
目的の北天の日周運動です。
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/2, 25 sec, ISO4000)
24mm南天
明け方、さそり座が昇ってきました。夏の天の川もその左横に見えます。そして木星も輝きます。ちょうどイリジウムフレアが入ってくれました。
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/2, 25 sec, ISO4000)
一つの目標だった神代桜と北天の日周運動が撮影できてよかったです。