以前書いたように2019年の2月と3月の月初は月と惑星が良い感じということで、2月2日に九十九里浜へ向かいました。
記事:2019年2月と3月の月初は月と惑星が良い感じ?おっと3月はCP+とぶつかった。。。4月は?
こんなことを書きます!
狙いは月と惑星
細い月の時であれば、ある程度、月の周りの星でも写すことができます。
1日前なら金星と月がかなり接近していましたが、2月2日は木星、金星、月が等間隔に並んでくれます。週末ということもあり日程的には良い状況でした。
日付 | 日の出時刻 | マジックアワー時間帯 | 月の出時刻 | 備考 |
2月1日 | 6:41 | 5:54~6:30 | 3:49 | 月齢26.1の細い月と金星が大接近 |
2月2日 | 6:40 | 5:53~6:29 | 4:42 | 月齢27.1の細い月と土星が大接近 |
GPV天気予報
天候も良い方向になりました。当日にGPV天気予報を確認しても関東平野は一面快晴模様。絶好の撮影日和になりそうな予感。これは行くしかないでしょう。問題はどこで撮るか。
GPV天気予報:http://weather-gpv.info/
机上ロケハン
どこに撮影に行くか?時間的にあまり遠くに行けないのと、車が代車期間でスタッドレスを履いてないので必然的に北側はいけません。南関東なら海沿いが光害が少なくて好条件です。
いつも行く野島崎灯台付近ではありきたりなので、違うところを探します。
まずは犬吠埼。1月6日の日食の時の候補地でしたのでその時にも机上ロケハン済みでした。ただし、少し遠いのでもう少し手前を探しました。こんな時はグーグル・マップです。
まずは少し大きめに拡大して犬吠埼方面から九十九里浜沿いに南下します。
この時探すのは以下のようなポイント。(九十九里ということではなく全般的に)
- 海水浴場:車が近くに停めやすい
- 神社仏閣:良い被写体がある場合がある
- 公園:車が停めやすく、オブジェもある場合が多い
- 道の駅:車が停めやすく、オブジェもある場合が多い
- 河口・橋:河口や橋の形では良い被写体になる
- 水族館:建物が良い被写体になる
- 漁港・マリーナ:車が停めやすく、船が被写体になる場合がある
- マリン**/シーサイド**という名称: 何かオブジェがありそう雰囲気
見ていくと公園や海水浴場、マリンピアくりやまがわ といったキーワード、そして川の河口があり、ちょっと気になりました。ここは蓮沼海浜公園で、夏に娘をプールに連れてきたことがあるところでした。しかし、[マリンピアくりやまがわ]というのが何かわからず気になり、拡大して見てみました。
拡大するといい感じに円形の道があります。円形や幾何学模様が見つけられた場合は好条件です。その中に良いオブジェ、建物がある可能性が高いからです。さらに階段のような絵になっており期待が増します。階段状ですと小さな丘になっているので見晴らしがよく、オブジェもあることが多いからです。
ここで航空写真に切り替えて確認します。白い円形のものとその丸い影があるのでビンゴです!
この場所で撮影された写真も念のために確認。この写真で確信が持てました。
これで撮影目的地は決まりました。
撮影までのみちのり
自宅を出たのは2月2日0時過ぎ。自宅近辺では3℃くらいの気温でした。途中、少し腹ごしらえをして、現地に着いたのは2時くらい。気温は1℃でしたが、途中では-3℃くらいまで下がっていたので、海に近くなって少し気温が高くなったようです。
Sony SO-03J (4.4mm, f/2, 1/50 sec, ISO320)
マリンピアくりやまがわ
到着してみると誰もいません。この場所を独り占めです。
ただし海と反対側から常夜灯のように強く光る光源があるので、そちら側に向けての撮影は向かないようです。
元々、海側から登る月や金星、木星を狙っているのでこの時は問題なしです。陽が昇った後でわかったことですが、近くにトイレもありましたので長時間の撮影には良いところです。
撮影結果
まずは白い東屋のような建物を利用して日周運動を狙いました。
OLYMPUS E-M1MarkII (8mm, f/2, 20 sec, ISO3200)
SONY ILCE-7M3 (0mm, f/0, 20 sec, ISO4000)
そして月が出始めてからアングルを変えて月をメインにとらえるようにしました。
OLYMPUS E-M1MarkII (8mm, f/2, 20 sec, ISO3200)
この写真は金星が隠れてしまいましたが、流れ星を右隅に捉えることができました。トリミングして大きく見えるようにしました。
そしていよいよ本番。薄明の時間帯が近づきマジックアワーのグラディエーションを楽しめる時間帯です。
この白い東屋みたいな建物と地面に方位を示したプレートがあり、そこに月が反射したのを狙ったのが1枚目です。月の左下に小さく土星、右上に金星、さらに木星、その右横にオレンジ色のさそり座/アンタレスが並んでくれています。5時半過ぎのためさそり座の尾まで全部出ているはずですが、薄明なのでほとんど見えません。14mmで撮ったものをスクエアに切り直しています。
SONY ILCE-7M3 (0mm, f/0, 10 sec, ISO6400)
次は月、金星、木星をアップで50mmで狙いました。グラディエーションが気持ち時間帯です。明るくなった時間帯で土星はほぼ見えないです。
SONY ILCE-7M3 (50mm, f/4, 10 sec, ISO3200)
24mmで引いてさそり座/アンタレスまで入れてみました。
OLYMPUS E-M1MarkII (12mm, f/2, 1 sec, ISO3200)
最後はもう一度50mmで撮った細い月です。こちらは細い月の形がわかるようにしましたが、ちょっと小さいですね。地球照もわかりませんし、金星もちょこりです。SONY ILCE-7M3 (50mm, f/8, 1/2 sec, ISO100)
今回、自宅からそれほど遠くない新しいロケーションを見つけられたのが何よりの収穫です。